カナダの政治情勢が大きく変わろうとしています。2025年を通じた与野党の激動を経て、2026年はさらに緊張感に満ちた一年になると見られています。 最大の焦点は米国との貿易交渉です。カナダ・米国・メキシコ協定(CUSMA)の義務的な見直しが2026年に開始されます。マーク・カーニー新首相は1月から米国との正式な協議を開始する予定で、この交渉の成否がカナダ経済に大きな影響を与えることになります。米国のトランプ政権は既にカナダに対して、エネルギー政策やストリーミング規制など特定の政策変更を求めており、カナダ政府はこうした要求にどう対応するかという難しい決断を迫られています。 同時に、野党側でも重要な動きが予定されています。保守党は1月末にカルガリーで党大会を開催し、ピエール・ポワイエーヴル党首の去就について重要な決断を下します。選挙敗北後は党首の再任について審査が義務付けられており、党首が交代するのか、現在のリーダーシップが継続するのかは、カナダの政治環境の今後を左右する可能性があります。 マーク・カーニーが率いる自由党政府は現在、下院で多数派にあと1議席及ばない状況にあります。この不安定な勢力バランスの中で、2026年の政治情勢がどう動くのかは、北米の政治経済全体にも影響を及ぼすでしょう。