インドの農民支援制度「キサン・クレジット・カード」、畜産・漁業にも融資対象を拡大
インドの農民支援制度であるキサン・クレジット・カード(KCC)が、融資枠の拡大と対象事業の多様化を実現させています。この制度は農民が低金利で借入できる仕組みとして機能してきましたが、最新の改革によってさらに利用しやすくなりました。
KCCの融資枠は最大で500万ルピーに設定され、そのうち無担保での現金供給は200万ルピーまで可能です。これまで農業関連の投資が中心でしたが、制度の対象事業が大きく広がりました。畜産全般、酪農、漁業といった農業周辺産業への融資が新たに認められるようになったのです。
これまでのKCCは主に水稲やムギなどの主要穀物生産者を想定していました。しかし改革によって、ヤギ飼育や豚飼育といった小規模な畜産事業にも対応するようになります。さらに太陽光パネルを使った農業設備の導入費用も融資対象に加わりました。
融資の利率は優遇されており、期日内返済者にはさらなる金利優遇や特典が用意されています。インド政府は農業依存人口が多い地域での経済活動を活性化させるため、従来の穀物生産だけでなく、多角的な農業・農業関連事業への支援拡充を進めています。特にゴパルガンジ地域など農業地帯での試行を通じて、制度全体の実効性を確認しながら段階的に全国展開を進めている状況です。