オーストラリアのビデオゲーム産業は、人口構成の面で歴史的な転換点を迎えています。IGEA(Interactive Games & Entertainment Association)とボンド大学が発表した「Australia Plays 2025」レポートによると、女性がゲームプレイヤー人口の51%を占めるようになりました。この調査の20年の歴史において、女性プレイヤーが男性を上回るのは初めてのことです。 こうした背景のなか、オーストラリアの産業全体も成長の段階にあります。2024年時点でオーストラリアのゲーム産業は約2億9400万豪ドルの売上を記録し、経済的な重要性が高まっています。地元のゲーム開発スタジオも好調で、2025年度の売上は6億850万豪ドルに達し、約2400名の正社員が働いています。 eスポーツの分野では、多層的な支援体制が構築されつつあります。AUS Esports & Gaming(AEG)は「The Tour」と呼ばれる新しい取り組みを2026年に展開。Supanova(オーストラリアの大手イベント企業)との協力により、高校eスポーツとグラスルーツ(草の根)のコミュニティイベントを全国で開催しています。これは、ゲームをより多くの層に届けるという戦略的な展開です。 ゲーマーの平均年齢は35歳で、14年の実績を持つプレイヤーが中心。オーストラリア全体では、約91%の世帯がビデオゲーム機を保有しており、ゲーム文化が生活に深く根ざしていることが窺えます。eスポーツ市場は今後も拡大が見込まれており、2026年から2035年の10年間で年平均7.8%の成長率が予測されています。 現在、オーストラリアで人気のゲームタイトルは多様です。Call of Duty Black Ops 7、GTA V、Fortnite、Minecraftなどが上位を占めており、esports競技シーンではCounter-Strike 2などのタイトルも活発です。2026年はQLD(クイーンズランド州)のゴールドコーストを舞台にした「GCI Esports Cup」が3月に開幕予定で、オーストラリア全土でローカルな競技大会が計画されています。