人気シューティングゲーム『コール オブ デューティ』の最新作が、ソウルの梨泰院で2022年に起きた大規模な群衆事故を描くシーンを含めたとして、国内外で批判の声が上がっています。 問題となった映像は、ゲーム内のストーリーの一場面で、実際の梨泰院惨事に似た将棋倒し事故を再現したものです。当時158人が亡くなったこの悲劇は、ハロウィン期間中に繁華街の路地裏で発生し、韓国社会に大きな衝撃を与えました。 ゲーム公開後、遺族や韓国の社会各層から「故人と遺族への冒涜である」といった抗議が殺到。犠牲者の家族たちは、この映像によって二度目の悲しみを受けた、と声を上げています。BBCなどの国際メディアも報道し、話題は世界規模に広がりました。 開発・発売元は批判を受け、該当する映像シーンを今後のアップデートで削除することを決定しました。ゲーム制作者が実名詞を明かし、この決断について説明する異例の対応も取られています。 この問題は、実在する悲劇的な出来事をフィクション作品の中で題材にすることの倫理的な難しさを浮き彫りにしています。ゲーム・映画・小説といったメディア形式を問わず、現実の惨劇をどこまで描くべきか、その判断と責任が問われ始めています。