スペイン南部の9百万人の人口を抱えるアンダルシア州で、2026年5月17日に地域議会選挙が実施されました。スペイン全国の政治情勢に大きな影響を与える重要な選挙となりました。 選挙の最大の焦点は、国民党(PP)指導下の地域政府が能力を示せるかどうかでした。選挙結果として、国民党は53議席を獲得し、絶対多数には至りませんでしたが、極右政党ボックス(Vox)の支援により政権運営を継続できる見通しが立ちました。 この結果は、ペドロ・サンチェス首相が率いる社会労働党(PSOE)にとって極めて厳しいものとなりました。同党が同州で記録した得票率は、過去最低水準に落ち込みました。アンダルシア州はスペイン最大の人口を持つ地域であり、全国政治への象徴的な影響力が大きいため、この敗北は首相率いる与党にとって危機的な局面を意味しています。 その一方で、左派系の地域政党アデランテ・アンダルシア(Adelante Andalucía)は議席数を大幅に増やし、2議席から8議席へと躍進しました。この台頭は、アンダルシア州内での政治構図が多様化していることを示唆しています。 スペインの次期全国総選挙は2027年までに実施される予定です。サンチェス首相は現在の任期を全うする意向を公表していますが、地域選挙での連敗は全国政治での支持基盤に影響を与える可能性があります。全国的な最新の世論調査では、国民党が31.4%の支持率で首位を走り、社会労働党は27.3%となっており、野党の優位が続いています。